令和6年度 鹿島臨海工業地域環境保全推進協議会幹事研修会を開催しました
令和6年11月14日、15日に令和6年度の幹事研修会を実施しました。
今年度は、佐賀県佐賀市の「佐賀市清掃工場」、熊本県嘉島町の「サントリー九州熊本工場」を訪問し、施設の担当者の方から事業内容や施設などについて説明を受けた後、施設見学を行いました。
いずれの施設においても、担当者の方と意見交換を行い、大変有意義な研修となりました。
佐賀市清掃工場
佐賀市は、環境保全と経済的な発展の両立を目指して、平成26年に「佐賀市バイオマス産業都市構想」を策定し、その一環として清掃工場において二酸化炭素(CO2)の分離回収事業を行っています。
ごみの焼却施設では、日本で初めてCO2の回収・有効利用(CCU:Carbon dioxide Capture and Utilization)を行っており、廃棄物を焼却する際に発生する排ガスからCO2を分離回収し、隣接する植物栽培工場や藻類培養施設などで有効活用されています。
サントリー九州熊本工場
サントリー九州熊本工場は、工場周辺流域の持続可能な水利用に関する認証「ALLiance for Water Stewardship(AWS)」の最高位「Platinum」を取得し、地域の自然環境の保全・再生に取り組んでいます。
工場の水源涵養エリアでは、熊本県、近隣町村などとの協定のもと、約420haにわたる「サントリー天然水の森」で森林整備活動を展開し、さらに工場周辺の水田で湛水農地「冬水田んぼ」と呼ばれる地下水涵養活動を関係者とともに実施されています。
また、気候変動に対する取組として、熊本工場で使用する電力は100%再生可能エネルギー由来の電力を利用されています。